生きている杉の木、音響熟成木材
木は伐採されてもその細胞は生きています。 しかし、50℃以上になると木の細胞は完全に死滅してしまいます。 生きている木が最もリラックスできるのは、38℃前後と考えられています。
私たちが取り入れています音響熟成木材は、常温熟成庫で熟成乾燥されます。
常温熟成庫では、季節に関係なく庫内の温度を38℃前後に保ち、クラシック音楽を流しています。約1ヶ月をかけてゆっくりと乾燥させます。
音楽の振動を与えながら熟成乾燥させた木材は、樹脂やエキスをそのまま残し、保湿作用・保水作用・防菌作用を持ち合わせます。
戦後の日本では、人工乾燥が主流です。人工乾燥では、木の細胞が破壊されるため、強度が低下し、木本来が持つ性質を十分に発揮することはできません。
一般的には、人工乾燥では庫内温度を100~130度まで上昇させて乾燥させます。本来なら2~3年かかるものを10日前後で乾燥させますので、水分と一緒に樹脂が抜けてしまいます。
木材の細胞は50℃以上に加熱すると組織は死滅しますので、木そのものが持つ粘りやしなりを支える樹脂は流れ落ちて、木の香りも吸湿作用も無くなり、強度も弱まります。
音響熟成木材は、圧縮、引張り、曲げなどの強度性能につきましても、第三者機関による調査の結果、高い評価を得ています。
さらに、生きている木材、杉の木には、ウイルスや細菌毒素などから身体を守る免疫グロブリンAの増加を促して、人の免疫力を高める効果があることが実証されました。
* 熟成準備が終わった原木から、順次「音響熟成庫」に移します。
ここで、クラシック音楽を聴かせながら、ゆっくりと常温で熟成乾燥させて、音響熟成木材になります。