[年中行事]七五三の室礼

2024年10月26日

子どもの成長過程を無事過ぎることのお祝と、厄除けの行事である七五三。

昔は、七歳までは神の子で、七歳から人格を持つと考えられていたため神社にそのご挨拶にうかがうため正装したことが七五三の由来であると言われています。

日付が11月15日に固定されてきたのは江戸時代のことで、この11月15日は二十八宿という吉凶占いで大吉の日でした。

庶民もこれにならって、子どもが三歳、五歳、七歳になった年の11月15日に氏神様に参拝し、その年齢になったことを感謝し、さらなる健康と成長を祈願するようになりました。
近年は、15日にこだわらず11月中におこなうようになってきました。

神域に福を呼ぶ室礼として、柿、千歳飴、榊など。
柿は嘉来の文字をあてて、七歳になった喜びを表します。

木偏に神と書く榊(さかき)には麻を結びます。麻には魔よけの力があるとされ、神社でお祓いに用いる大幣も麻で作られています。また邪を祓う赤い色のものも室礼します。

室礼する盛り物の型に気持ちを入れることと、それを大切にすることが本来の室礼であると思います。

子どもが七歳を過ぎても毎年続けていくことも素敵なことですね。