[年中行事]お盆の室礼

2024年07月29日

お盆とは、毎年7月15日または8月15日を中心に行われる先祖の霊を祀る一連の仏教行事をいいます。盆という言葉は、サンスクリット語のウラバンナを音訳した盂蘭盆会(うらぼんえ)からきています。

盆行事の中心は、先祖の霊を迎えて供養をすることであり、13日の夕方に迎え火を焚くことから始まり、16日の送り火に終わるとされています。

お盆の室礼は、ご先祖様をお迎えし、おもてなしふるまうということではないでしょうか。
お迎え花として、玄関先にお盆のご先祖様をお迎えする花「盆花」を数種生けます。
ほおずきは、赤い袋を炎に見立て別名「灯籠草」、がまの穂は「灯心草」とも呼ばれています。
家々では、麻幹(おがら)を焚いて迎え火とします。

ご先祖様はナスの牛に荷物をのせ、胡瓜の馬にのってお帰りになるといわれています。
桶に張った水は、長い旅路の塵を濯いで頂く為のものだそうです。
お盆には、祖霊をまつる精霊棚をしつらえます。

その形は地方により、また家々により様々ですが、通常は真菰で編んだござを用意します。季節の野菜や果物を供え、ご先祖様のお帰りをお待ちします。